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2016年7月21日 (木)

日本語の起源

日本語(大和言葉=ヤマトコトバ)の起源は、いまだによくわかっていない。
これまで多くの研究者が様々な説を唱えてきたが、いずれも定説となるに至っていないのが現状だ。
中国語からは漢字と漢熟語を数多く輸入したが、文法も発音もまったく違うため、完全に別の言語である。
韓国語は新羅語の流れであるが、これもまったく似ていない。中国語のように単語や文字を輸入した形跡もほとんどない。

高句麗語との共通を言う説もあるが、高句麗語自体がほとんど残っていないため、比較研究自体が不可能だ。

朝鮮半島については、奈良から平安時代初頭頃には上流階級はゆっくりはなせばそのまま言葉が通じたというまことしやかな説が一部にあるが、もちろんデマゴギーだ。そんな記録はどこにもないし、そもそもヤマトコトバと古代朝鮮語はまったく異なる。

ただ、百済国が存在したわずかな時代(約100年間)に、百済出身の官人が多数採用されていたことで、百済人同士の会話は当然百済語でおこなうことがあっただろう。公用語はヤマトコトバであっても、それとは別のコミュニケーションもある。
ただし、百済国はまもなく消滅して、一度は日本の支援によって再興するが、それも消滅し、朝鮮半島にはほとんど痕跡は残っていない。百済の文化や人材は多くが日本に移された。

ちなみに、新羅系の言語は言語学的には「閉音節」であって、発音の末尾が子音で終わる。
これに対して百済語(おそらくは高句麗語も)、そしてヤマトコトバも「開音節」であって、すなわち末尾が母音で終わるという特性がある。

日本語の由来を論じることは、すなわち日本および日本人の成り立ちを論じることである。
むろん言語だけで民族を論じることはできないが、そこに大きな手がかりがあることは言うまでもない。言語と民族とは不可分の関係にある。

なお、ヤマトコトバとは、奈良時代以前からある日本の固有の言葉、すなわち、仏教渡来以前からこの国で通用している言葉と理解して誤りはないだろう。「万葉集」や「古事記」を記しているのは万葉仮名という「文字」であるが、これは「音」だけを表すために漢字を借字して記したものだ。したがって文字は借り物であるが、「音」はまさしくヤマトコトバである。そしてそれは、時間経過による変遷はあるものの、現在私たち日本人が使っている日本語と本質的に同じものである。

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コメント

D系統はさておいて、問題はO2B1系統ですね。Wikiにこんなのがありました→「21世紀に入って、ミトコンドリアDNAやY染色体の分析にかかる知見が一段と蓄積され、日本列島のヒト集団のDNAが明らかになったこともあり異論も多い。特に弥生人の総数については当初よりかなり少ない数であったことや、稲作の伝播・Y染色体中のO2b1(O-47z)が中国北部・朝鮮には存在しないことから、弥生人の渡来自体が中国南部・東南アジアからであった可能性が高まっている。 日本人の遺伝子プールに与えた影響は弥生時代が最後であり、その後の帰化人については日本人の遺伝子プールに殆ど影響を与えていない。」

投稿: 弥生人 | 2012年11月 8日 (木) 15時19分

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