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2013年9月 9日 (月)

神主の姿で絵を描いていたサルバドール・ダリ

Dali2

もう30年以上前の話ですが、サルバドール・ダリというシュールレアリズムの画家がおりまして、取材を一切受けないことで知られておりました。ピカソと並び称されるほどの巨匠ですから、どうにかして引っ張り出したいと世界中のメディアが苦心していた時、日本の11PMという番組が、こわいものしらずの図々しさでいきなりTV出演を依頼したのです。すると、なんと「出ても良い」というのです。もちろんクルーが現地に行って撮影するのですが、それでも大ニュースです!
ただし、条件が付きました。
「出演料はいらない。そのかわりに、最上級の神主の装束を一式ほしい。また、その着方も指導してほしい」
というのです。
ダリは大金持ちでしたから、たかがしれた出演料などどうでもいいのでしょう。かなり高額の出演料を提示したらしいのですが、ダリにはそんなものはたいして意味はないのです。しかしプロデューサーは大喜びで、契約は成立。
帰国したプロデューサーはさっそく出演することを発表し、得意満面でした。
そして神社関係者に問い合わせて「最上級の装束」を発注しようとしたところ、価格は、1,500万円だというのです!30年以上前の金額ですから、かなりのものです。しかしもはや後には引けません。テレビ局の沽券にも関わります。なにしろ出演するだけで世界的なニュースなのですから。
──そしてめでたく出演成って、ダリはそれ以後、死ぬまで、アトリエで作品を制作する時には神主の装束でおこなっていたそうです。めでたし、めでたし。

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