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2013年2月23日 (土)

料理のネーミングは誰の責任か

ある有名ラーメン店に「味噌どんとこいラーメン」というのが登場した。
私は「またか」という思いでなるべく見ないようにした。
少なくとも、私が店にいる間に誰も声に出してそのメニューを注文しなかったのは幸いだった。
料理人自身によるのか、誰が担当するのか知らないが、
料理のネーミングには思わずのけぞるような恥ずかしいものがしばしば登場する。
かつて紀伊半島の某ホテルのフレンチ・レストランで、思わず固まってしまった記憶がよみがえる。
シェフの名は全国的に有名で、料理も評判にたがわぬレベルのものであったが、
料理名には激しい抵抗をおぼえたからだ。
たとえば「詩人の宝石に海より深い愛と囁きをこめた一皿」のようなものだ
(どうやら著作権があるらしいので、似た雰囲気でご容赦を。私にはこの手の才能は乏しいようです)。
こういった傾向のネーミングは、別にここだけのオリジナルではない。
全国各地で時々見かけるものだ。
一方、ネーミングそれ自体を完全に「出し物」にしてしまうノリもある。
大阪の某居酒屋に
「日曜7時のお茶の間風磯野家のサラダ・たらちゃんドレッシング」というものがあった。
これは不思議と「どんなサラダかな」と考えさせるもので、店にも客にも馴染んでいた。
良くも悪くも話題にさせようというコンタンが、いかにも大阪風で、これは否定しない。
「どまんなか」という山形のお米がある。なかなかおいしいお米である。
しかしお米を買うのは主に主婦であろう。
その主婦に「どまんなか、ください!」と言わせたいのだろうか。
「どまんなか」という音感は、含羞(はじらい)を失った女性ならいざ知らず、
口に出すのは抵抗があるだろう。だいいち、あまり品のいい言葉ではない。
とても、まともなマーケティングがおこなわれたとは思われない。
──さてあなたは「味噌どんとこいラーメン、ください!」と注文できるだろうか?
私には、とてもその勇気は、ない。 (「考えるパン」より再録)

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2013年2月 6日 (水)

拙著『卑弥呼の墓』について、神屋二郎先輩の書評発見!

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