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2011年11月 8日 (火)

皇位継承の危機は去ったのか?

 日本国憲法、第二条に「皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。」とある。そして皇室典範、第一条に「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」と。これに基づき、現在の皇位継承順位は決まっている。
 しかし、平成十八年に悠仁殿下ご誕生となるまでは、全国民を巻き込んでの“大問題”となっていたことは周知のとおりだ。
 敬宮愛子内親王のご誕生などもあって、皇室に慶事はそれなりに続くのだが、皇位継承者の終端世代は内親王、すなわち女子のみであった。しかし内親王はいずれ配偶者を得て降嫁する。つまり、皇室を去る運命にある。
 親王、すなわち男子皇族のみが皇室にとどまることができるのだが、その“男子”が終端世代に一人もいない。このまま時が過ぎると継承者がいなくなってしまうという危機的状況が目前に迫っていた。
  それを解決するために、皇室典範を改定して、男子のみでなく女子も皇位を継承できるようにしようという論議が起きた(二〇〇四年に当時の内閣総理大臣・小泉純一郎の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」設置)。四十一年ぶりの皇族男子、悠仁親王誕生により、皇太子徳仁親王の次の世代の皇位継承者が誕生したのである。
 これで女性天皇(女系ではない)の議論は一応立ち消えになっているのだが、皇統の危機的状況は何も変わっていないのだ。むしろ今こそ、あらためて冷静に検討されなければならないだろう。

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