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2011年1月25日 (火)

日本の「最も古い歴史書」とは?

Miwa 日本の古代史を知るための文献資料といえば「記・紀」と総称されてあまりにも有名な『古事記』と『日本書紀』がある。
これ以前には文字で書かれたいわゆる文献資料は存在しないと、一般には考えられているはずである(「偽書」を除く)。
しか実は、あるのだな、これが!
成立年で見てみると以下のようになる。

『天皇記』620
『国記』620
『臣連伴造国造百八十部并公民等本記』620
『帝紀』681
『旧辞』681
『伊吉博徳書』695?──ここまで飛鳥時代以後、奈良時代
『粟鹿大神元記』708
『古事記』712
『日本書紀』720
『住吉大社神代記』731
『出雲風土記』733
『穂積三立解』746
『萬葉集』759
『藤氏家伝』760

『天皇記』から『旧辞』まではかつて存在したことは間違いないが、すでに失われているもの。
それでも「記・紀」以前に二つある。
『伊吉博徳書』は、遣唐使に随行した伊吉博徳(いきのはかとこ)の手記・紀行文で、『日本書紀』にも数カ所引用されている。
『粟鹿大神元記(あわがおおかみのもとつふみ)』は、粟鹿大明神の由来などを記したもの。『住吉大社神代記』とともに、神社・神道系の資料としてはきわめて重要なものだ。
『穂積三立解』は皇后の写経などについてのものであるが、いくつかの重要な記述がある。

しかし望むらくは「記・紀」の元にもなっている『天皇記』『国記』が現存すれば、というものだろう。
これらは乙巳の変の際に、蘇我の邸宅とともに焼失したしまったとされている。
「記・紀」にもそれらしき欠篇がないことはないのだが、復元できるほどのものではない。

──ただ、その原型とおぼしきものはある。
それについては、いずれお知らせしたい。

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