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2010年11月28日 (日)

東京の「鬼門」には何がある?

 東海村原子力発電所が、東京の鬼門にあることは誰でも知っている。
 ここに日本の原発第1号が建設されたのは誰の意志であったのか、またいかなる理由であったのか。──そう遠くない将来に、ここにこうした布陣をおこなったがゆえの“結果”は出るだろう。しかしそれは、私たちにとって決して望ましい答えではないかも知れない。

 かつて徳川は、鬼門の守りとして水戸に御三家の一を置いた。
 しかし家康は「将軍継嗣についてのみ水戸を除外する」としていた。それは「鬼門守護」の意味を熟知していたからである。
 ところが“最後の将軍”となったのは、ご存じの通り水戸徳川の慶喜である。
 彼は烈公斉昭(なりあき)を父として水戸徳川家に生まれたが、その後ついに〟最後の将軍〝となる。歴代将軍の中でも際立って有能であり、初代家康にも擬せられたほどの人物であったにも関わらず〟最後〝となったことで、「鬼門の将軍は、幕府の滅亡を招いた」「家康はこれを怖れていた」とされている。
 一橋家の養子となることによって「方違(かたたが)え」をおこなったのだと思われるが、家康の恐れていた事態を避けることはできなかった。というのも、一橋家では実は方違えにはならない。御三卿はいずれも江戸城内に邸があったが、一橋は本丸の鬼門に当たる。つまり水戸と一橋は同類なのだ。同じ御三卿でも、田安家か清水家ならば北西になるので、将軍継嗣の方違えとしてはふさわしいものであった。はたして承知の上でおこなわれたのか、わからなかったのか。結果として、水戸徳川は、鬼門守護を放棄して、幕府の幕引き役になったのだ。(『日本風水』木戸出版 より)

 現代の「鬼門装置」が、まさか東京の幕引きはしないだろうが……。

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2010年11月27日 (土)

神名「ヒルコ」の由来が示す歴史的大事件

 ヒルコ、もしくはそれに近い発音の神名はまぎれもなく伝承されていたのであろう。しかしそれに蛭の字を与えれば、誰もが禍々しい姿を想像するだろう。そのゆえに、蛭のように骨のない異様な肉体で、歩くことも立つこともできない不具者としてイメージさせて、海に遺棄することで締めくくる。
 さしずめ「誤りの神話」はここで終わりであって、「正しい神話」が始まると言っているかのようだ。その区切りの存在がヒルコなのだ。ヒルコを遺棄することによって、新たに正しい神話が始まることになる。
 しかし「誤りの神話」とは何で「正しい神話」とは何か。これが神話でなく歴史であるならば、革命が起きて別の新たな国家がスタートしたかのようである。
 こういった神話構造には必ずなんらかの意図が伏在している。そうでなければ、右に述べたような記述を冒頭部分に持ってくる必要がない。素直に第一子から優れた神であって何の不都合もない。
 もし革命ともいうべき歴史的大事件があったとするならば、具体的に書くのがはばかられる内容であったと考えるのが自然というものだ。だから「神話」という衝撃緩衝材を用いた、と。
 また、神といえども一度は誤りを犯す、ということのみが言いたいのであれば、それを「蛭」にまで貶める必要はない。おぞましくも凶々しい存在として登場させる底流に、正体不明の「敵意」を感じるのは私ばかりではないだろう。流して棄てなければならないなにものかがあって、神話ではこの一節をもって切り捨てて、そこから新たな建国神話を開始しなければならなかったのではないか。
「もう一つの建国神話」──そう呼ぶべきものが先にあって、ヒルコとはその象徴なのではないか。『古事記』が忌避しなければならない真相が、ヒルコの由来にはあるのではないか。そしてヒルコには、別の文字が相応しい本来の姿があったのではないか。
 それが判れば、「もう一つの建国神話」も解明されて、神話=歴史を一本化するために隠されなければならなかった真相も明らかになるのではないか。
(『ヒルコ 棄てられた謎の神』河出書房新社 より)

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2010年11月25日 (木)

『日本書紀』は中臣=藤原氏という勝者がつくった歴史

「歴史は勝者がつくるもの」とは真理であるが、『日本書紀』はまさに中臣=藤原氏という勝者がつくった歴史である。
日本史上最大の氏族・藤原氏は、その前に最大の氏族であった蘇我氏を滅亡させてそれに取って代わったものなのだ。
飛鳥には、その秘密が隠されている。
大化改新で中大兄皇子と中臣鎌足がおこなった政策は、ほとんどがすでに蘇我入鹿によって構想され、実施されようとしていたものなのだ。
『怨霊の古代史』河出書房新社 より)

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2010年11月22日 (月)

アル・ゴア「不都合な真実」にある科学的間違い CO2排出による地球温暖化はデマだった!

2007年10月、ロンドンの高等裁判所は、9個の間違いをアル・ゴアの映画「不都合な真実」において特定しました。このビデオではこれらの9個の他、更に26個の間違いを特定します。(また英国では低学年児対象の教育に、この映画を使用することを禁止した)

1. 海面レベルに関する不正確な数値。
ゴアは南極西部とグリーンランドの融解で海面レベルが6m上昇すると主張しました。ゴアは近い将来にそれが起こるとは言及しなかったにも関わらず文脈上意味することは明確と判断しました。
2007年のIPCC報告書にある計算数値によれば、これら二つの氷床からは海面6センチ少々上昇させるだろうとあります。ゴアは公式の海面上昇の予測をほぼ100倍に誇張したのです。

2. 太平洋の島々が水没する。
人為的温暖化の為に太平洋のサンゴ環礁で人が居住する低地域が既に水没していっている。そして数ヶ所の島の住民がニュージーランドへ移住する状況を生み出しているとゴアは言っています。現在までゴアの言う様な島々の移住はありません。
オーストラリアの国立潮位観測所による潮位測定によれば、過去半世紀での年間平均海面上昇度は人間の髪の厚さと同等です。ある研究によればモルジブでは、1250年前から海面高は変化していません。モルジブの海岸の非常に近くにある木は、海面からたった数センチの所にありましたが、海面が急速に上昇していない事を、目の当たりに出来る証拠を破壊したくて仕方なかったオーストラリアの環境活動家によって最近根こそぎ取り去られました。

3. 海流による熱塩循環が止まる。
ゴアは地球温暖化が海洋の熱塩循環をストップさせ、ヨーロッパを氷河期に導くと言っています。それは間違いでしょう。
断続的な熱塩循環の弱化は、過去数十年間では観察されていません。逆に1980年以降増強した状態が観測されています。

4. CO2が気温を左右している。
過去4回の間氷期のそれぞれにおいて、気温の変化を引き起こしたのはCO2濃度の変化だった、とゴアは言っています。それは逆です。気温変化が CO2の変化に対して、800~2800年先行していました。ゴアも映画の中で根拠にした物も含めた科学論文がそれを明らかにしています。

5. キリマンジャロ山の雪が融けている。
地球温暖化がアフリカのキリマンジャロ山の雪を溶かし続けているとゴアは言っています。それは違います。
山頂のフルヴェングラー氷河の溶解は1250年前から始まっていました。1936年にヘミングウェイがキリマンジャロの雪を描いたその後よりも以前の方が、もっと多くの氷河が溶けていました。山頂の気温は決して融点以上に上がった事は無く、平均摂氏マイナス7度です。融解の原因は当地域の森林伐採により、長期に渡り地域の状況が悪化したためです。

地球温暖化とは関係ありません。キリマンジャロ山頂の気温はここ30年間融点以下であり、それ以上上昇した事はない為、地球温暖化がキリマンジャロ山頂の悪循環を引き起こしていた訳ではありません。

6. チャド湖が乾き上がった。
ゴアは地球温暖化がアフリカのチャド湖を乾き上がらせたと言っています。それは間違いです。
過剰な水利用や農業様式の変化がその変化を導きました。チャド湖は同様に紀元前8500年、紀元前5500年、紀元前1000年、そして紀元前100年にも乾き上がっています。

7. 台風カトリーナは人間が引き起こした。
ゴアは2005年にニュー・オリンズを破壊した台風カトリーナは地球温暖化が引き起こしたと言っています。それは間違いです。ニューオリンズを浸水しない様に維持してきたダムの堤防は台風の直撃に耐えられないだろうとうい建築会社の技術者達の30年間もの警告をゴアの政党が聞き入れるのを怠ってきたからです。
カトリーナはその堤防を襲った時には、カテゴリー3の強度でしかありませんでした。技術者達が警告した通り、耐えられなかったのです。地球温暖化ではなく、ゴアの政党(米民主党)こそが、結果起こった死者と破壊について責任がありました。

8. シロクマが死んでいっている。
シロクマは地球温暖化によって、融けて消失していっている氷を見つける為に、長距離を泳ぐ間に死んでいる状況を、科学論文は証明している、とゴアは言っています。それは間違いです。
その研究では4頭のシロクマが死んだ事を言及したに過ぎません。その4頭の死は強烈な風と波を伴ったボーフォート海での猛烈な嵐によるものです。ボーフォート海の氷量は過去30年間で増加しています。世界自然保護基金からのある報告では、気温が上昇した地域でシロクマの頭数が増加し、気温が低下した地域では減少した、とされています。
シロクマは前回の間氷期を生き延びました。当時は現在よりも5度気温が高く(南極氷床コアのデータ)恐らく北極には全く氷は無かったと考えられます。シロクマへの本当の脅威は地球温暖化ではなくハンティングです。1940年には丁度5000頭程いましたが、現在では狩猟は調整され25000頭生息しています。

9. サンゴ礁が白化した。
ゴアは地球温暖化の為に、サンゴ礁が白化していると言っています。それは間違いです。
1998年にも一定の白化がありましたが、その年に起こった例外的に強力なエルニーニョ南方振動が原因でした。過去250年間で2回起こった同様に強力なエルニーニョは、強力な白化現象を引き起こしました。地球温暖化はこの現象とは関係ありません。

10. 二酸化炭素100PPMは1マイル(約1.6km)の氷床溶解を引き起こす。
間氷期の最高気温時と氷河期の最低気温時での、たった100PPMのCO2濃度差が「好天気」と「頭上に1マイルの氷がある状態」の違いを生み出す、とゴアはほのめかしています。それは違います。
その効果算定の主流となっている数値をゴアの言及は10倍誇張しています。この効果によって100PPMの増加は摂氏12度の気温上昇を起こすと言っています。しかしIPCCの観点でも同温度のCO2増加による気温上昇は、1.2度以下であろうとされています。

11. 台風カタリーナは人間が引き起こした。

ブラジル海岸をかつて唯一直撃した台風カタリーナは、地球温暖化が引き起こしたとゴアは言っています。これは間違いです。
2004年、海面温度は通常よりも低かった。つまり温かくなかったのです。しかも大気温度はここ25年で最も低かったのです。大気温度は水温より遥かに低かったので、その条件が海水から大気への熱流動を起こしました。温暖な海で台風が強化するのと類似しています。

12. 日本の台風数は新記録である。
ゴアは2004年に日本を襲った台風数は新記録だったと言っています。これは間違いです。
熱帯性の低気圧数は、過去50年を通じて減少傾向です。熱帯性低気圧による降水量は減少傾向で、モンスーンによる降雨量には変化はありません。

13. 台風は強力になってきている。
地球温暖化によって台風が強力になるだろうと科学者が警告し続けてきたとゴアは言っています。これは違います。
過去60年に渡り温暖化効果ガスの排出量が6倍になってさえいますが、台風の強度には変化はありませんでした。

14. 大暴風雨で保険会社の損失が増えている。
ゴアは暴風雨や他の極端な気象現象のために、保険会社の損失が増加していると言い、それは地球温暖化の為と示唆しています。しかしそれは間違いです。
保険支払いによる喪失は、台風が通過した海岸地域の対人口比において2005年でさえも1925年より低かったのです。とても台風の少なかった2006年、ロンドンのロイズ社では、過去最高36億ポンドの利益を計上した事を公表しました。

15. ムンバイでは洪水が起こっている。
ゴアはムンバイ(ボンベイ)での洪水が増えてきていると言い、地球温暖化が原因であると示唆しています。それは違います。
ムンバイの2つの主要気象観測所のデータでは、過去48年にかけて大雨の増加傾向がありません。

16. 激しい竜巻が頻繁になってきている。

アメリカにおいて2004年の竜巻数が全ての時代における最高数を記録したとゴアは言っています。しかし感知システムが過去より改良された為、より多くの竜巻数が報告されていますが、ここ50年間以上で激しい竜巻数は減少しています。

17. 太陽が北極海を温める。
ゴアは北極海の氷が溶解すると、北極海を太陽が温める事になると言い、その図は太陽光が直接温めている事を示しています。それは違います。
海洋は(太陽光)吸収する際に放射熱を放ちます。そしてもしも大気が無かったとしたら凍結します。そこでは、海を温めるのは太陽ではなく大気です。同時にゴアの示す図では、対流圏と電離層を混同しています。ゴアは他にも数個の間違いを犯していて、放射熱移動に関する物理の基礎を理解していない事を証明しています。

18. ヒマラヤの氷河溶解により水補給が出来なくなっている。
世界人口の40%がヒマラヤの氷河の溶解による水で供給されているが、地球温暖化の為にそれが出来なくなっているとゴアは言っています。
しかし供給してはいないし、地球温暖化のせいでもありません。その水は殆ど全てが雪の溶解からきていて、雪の溶解量には減少はありません。

19. ペルーの氷河が消えていっている。
ゴアはペルーの氷河が、1940年代より短くなっている、と言い、地球温暖化が原因と示唆しています。それは違います。
非常に高い山頂を除き、過去1万年間の殆どを通じて、ペルー山系では、通常氷がない状態でした。

20. 北極が最も早く温暖化している。
ゴアは北極が地球の他地域と比べて早く温暖化していると言っています。それは違います。
確かに温暖化の時代には、北極が他地域よりも早く温暖化するというのは、概ね本当ですが、ゴアは過去60年で見たら北極は寒冷化していると言う事には言及していません。現在北極では1940年代よりも摂氏1度低いのです。

21. グリーンランドの氷床が不安定になっている。
ゴアは地球温暖化がグリーンランドの氷床を不安定にしていると言っています。それは違います。
グリーンランドの氷は年間2インチ(5センチ)増えています。グリーンランドの氷床は過去3回の間氷期溶解せずに経てきました。それぞれが現在よりも摂氏5度高かったのにです。グリーンランドの気温変化には太陽活動と密接な相関があります。しかしCO2と気温との相関はありません。IPCC(2001年)はグリーンランドの氷床を半分融解させるだけのためにも、摂氏5.5度の上昇が必要で、しかも数千年かかるとしています。

22. 世界中の山岳の氷河が消えていっている。
ゴアは「氷は物語を伝える、それは世界中で」と言い氷河が消滅する前後の写真を数枚見せています。しかしながら氷河の融解は1820年代から始まり、人類が何かしらの影響を与えられる遥か以前の話です。
そしてその後一定の割合で融解は進んでいて、大気中CO濃度の上昇を人類が影響を始めた後からも、融解が加速していない事を示しています。過去4回のうち3回の氷河期でのトータルの氷量は現在よりも短かったのです。故に地球温暖化は関係ありません。

23. サハラ砂漠がさらに乾いていっている。
ゴアは南サハラで恐ろしい悲劇が起こっていて、地球温暖化が起こした干ばつの為だと言っています。実際は地球温暖化で起こされた干ばつはありません。
南サハラ全域で記録的降雨が2007年にありました。過去25年間、多くなってきた降雨のため、サハラ砂漠は30万平方km縮小しました。グレートプレイン(米)では西暦1200年より以前には度々、そして長期の厳しい干ばつがありましたが、1200年以降、降雨は増えてきました。

24. 南極西部の氷床が不安定である。
ゴアは南極西部の氷床で不安定化が観測されていると言い、地球温暖化が原因と示唆しています。しかし過去1万年に渡りこの氷床の交代の殆どは海面レベルや気象による影響は無しに起こってきました。
実際には南極の殆どでは、氷床は成長していってます。南極での平均気温は確実に過去半世紀にかけて下降しました。南極の海氷の広がりは2007年後半に過去30年間の最高を記録しました。

25. 南極半島の氷棚は崩壊していっている。
ゴアは各各がロード・アイランド(米国)より大きい6個の氷棚が崩壊し、南極半島から最近消えていったと言い、地球温暖化が原因と示唆しています。ゴアはその氷棚が以前にも溶けた事があるのを説明していません。それは海底の堆積物研究が示しています。南極半島は南極大陸の2%を占めるのみです。他の大部分では氷は成長していっています。

26. ラーセンB氷棚が地球温暖化の為に崩壊した。
ゴアはラーセンB氷棚に着目し、35日間で完全に消え去ったと言っています。しかし過去1万年を通じて氷棚は継続的に崩壊していたのです。そして氷棚が最大の大きさになったのは、恐らく15世紀後半の小氷河期でした。

27. 蚊が高地に上がってきている。
ゴアは地球温暖化のため、蚊が高い地域に登ってきていると言っています。それは違います。
最も最近に起こった(マラリア)の大発生は今世紀、そして以前に起こった場所よりも低い地域で起こりました。ナイロビは海抜1000m以上の所に建てられましたが、それは蚊の生息上限以上にする為だったとゴアは言っています。それは違います。
「人類による地球温暖化」があらゆる大きな影響を起こし得たそれ以前にもナイロビでは10回のマラリア発生がありました。その内の1つは遥かに高地のエルドレットであり、そこはほぼ海抜3000mです。マラリアは熱帯性の疾病ではありません。蚊は棲息するのに摂氏15度以上である必要はありません。
現代での最大のマラリアの大発生は1920年代、30年代にシベリアで起こりました。1300万人が感染し、60万人が死亡し、更に遥かに北の北極圏アーク・エンジェルで3万人が犠牲になりました。(翻訳者補足:他の報告書では、後者は感染者が3万人で、犠牲者は1万人)仮に気候の温暖化が継続しても、マラリアがそれで拡大すると仮定すら出来る根拠はありません。

28. 多くの熱帯性疾病が、地球温暖化を通じて拡大する。

ゴアはマラリアと同様にデング熱、ライム病、西ナイルウィルス、アレナウィルス、鳥インフルエンザ、エボラウィルス、病原性大腸菌O-157、ハンタウィルス、レジオネラ菌、レプトスピラ症、多剤耐性結核、ニパウィルス、重症急性呼吸期症候群、コレラ菌139を地球温暖化が拡大させていると言っています。地球温暖化はそんな事は起こしていません。
最初の4つだけが昆虫媒介ですが、どれも熱帯性ではありません。ゴアが言及した病気は気温上昇に鋭敏に反応するものはありません。それらは温暖な気候で拡大するのではなく、ネズミ、ニワトリ、霊長類、ブタ、衛生不良もしくは寒冷な気候により拡大します。

29. 西ナイルウィルスが地球温暖化の為に米国で拡大する。
ゴアは西ナイルウィルスがこの2年間で米国で拡大すると言い、地球温暖化が原因と示唆しています。それは違います。
西ナイルウィルスはどんな気候でも拡大します。温暖化はその発生や流行には影響しません。

30. CO2は汚染物質である。

ゴアはCO2を地球温暖化の汚染物質と述べています。それは違います。
CO2は植物や木にとっての栄養です。研究によると、現在の30倍の濃度でも最も繊細な植物でも繁殖することが示されています。

31. 2003年の熱波で3万5千人が犠牲になった。
ゴアは2年前のヨーロッパで熱波が3万5千人を死亡させた、と言っています。科学的な一般の見解では2003年よりも更に極端な熱波による状態は定期的に起こっているとされています。より低頻度ながらアメリカだけでも極度に寒冷な気候の為に、毎年17万4千人までの人々が亡くなっていると計算されています。

32. ハジロマユヒタキは稚鳥に餌を与えられない。

ゴアは渡り鳥の到着日のピークは、25年前では4月25日だった。そして雛は6月3日に孵化し、それは丁度毛虫が出てくる頃だったと言っています。しかし20年間の温暖化で毛虫は2週間早くなり、雛はそれに追いつこうとしたが出来なかった。故に鳥達は困難な状態に陥った、と言っています。
しかしそれへの適応はその鳥にとって容易でした。彼らはまさにそこから更に数十キロ北に飛び、毛虫が孵化してくる丁度良い時期に見つけました。ゴアは言いませんでしたが、ハジロマユヒタキにとって悪い話は毛虫や後に蝶になる側にとっては良い話です。

33. ゴアは模造の写真とフィルムを使っている。
その氷河は成長していると知られている物です。そして以前よりも速く成長しています。ここはアルゼンチンの南部であり、最終的にアルゼンチノ湖を横切りせき止めます。その氷の背後で水が貯留されていて、いずれはその氷を突破するのです。これは地球温暖化で起こっているのではありません。しかし南大西洋の地域的な寒冷化の為です。

34. テムズバリアーは以前より頻繁に閉じている。
海水面上昇の為、テムズバリアーの管理者達は最初に建設された当時よりも頻繁に閉じているとゴアは言っています。それは違います。
(テムズバリアーとは、イギリスのテムズ河の流量制御の為の障壁)バリアーは確かに頻繁に閉じる様にになりましたが、その理由は地球温暖化や海面上昇とは関係ありません。理由は政策の変化です。潮位が特に低い時にはバリアーを閉じる事とし、干満の影響を受けるテムズ河で水を常に放出するよりは、河川水を保持する事にしたためです。

35. 誰からも反論された事実はありません。
2050年のすぐ後にもCO2濃度が600PPMを超える予測を誰も指摘していないとゴアは言っています。しかし、IPCCによる6つの公式な予測のどれもでさえ、2050年に600PPMになるとは予測していません。
(クリストファー・モンクトン卿による報告を改修)

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2010年11月12日 (金)

死化粧で発達したメイクアップ技術

 現在のメイクアップ技術は、ハリウッドで発達したものです。
 映画の「メイキング映像」などでもしばしば紹介されますが、極論すれば「何にでも化けることができる」技術です。
 宇宙人にでも、猿人にでも、またエレファントマンにも「異性」にさえも変貌できる技術です。
 だから、たとえ死にかかっている病人であっても、健康で光輝く「顔」に創り上げてしまいます。
 究極の事例が「エンバーミング」。──映画やテレビドラマにもなったので、最近は日本人にも知られるようになりましたが、「死体・遺骸の保全技術」のことです。
 その専門技術の有資格者を「エンバーマー」といいますが、アメリカでは教育機関も整備されており、公的資格となっています。
 キリスト教国では「死者の復活」が教義にうたわれているため、「土葬」が一般的です。
 これに対して仏教国では、「荼毘にふす」ということで「火葬」が一般的です。
 日本は元々は神道ですから、本来は「土葬」なのですが、江戸時代から仏教による檀家政策を採ったことの影響で、現在は「火葬」が法律で義務づけられています。
 エンバーミングは「土葬」なればこその技術であって、だから「火葬」の日本には縁の薄いものですね(一部の業者が勝手におこなっているようですが、本家の技法とは似て非なるものであって、法的にも問題があります)。
 エンバーミングは異質な文化と私たちは感じますが、その起源は実は古代中国にあります。
 古代中国では、皇帝や貴族の遺骸は死後に内蔵を除去して、代わりに朱肉を詰め込みました。すると、いつまでも生々しい状態を保てる、というものです。
 革命が起きると、前の王朝の墓をあばき、遺骸を陵辱することで新たな権力を誇示したと伝えられています。生々しく保存されていればこそ、陵辱の効果もあるということなのでしょう。
 いわゆる「ミイラ」は“干物”状態ですが、エンバーミングされた遺骸は見た目は生前とさほど変わりなく、文字通り「眠っている」ように見えるものです。
 これに高度な「メッイクアップ」技術が加わって、いつまでも「美しい死体」が保存されるというわけです。「死化粧」によって「生き生きと」させてしまう、というアイロニカルなことになるわけです。
 日本の「死化粧」は火葬までのその場しのぎですが、アメリカの「エンバーミング」は、遺族がいつでも「生前さながらの姿に会える」ことを前提としています。だから、ジョン・F・ケネディもマリリン・モンローも、そしてジョン・レノンも、今でも「会える」ということなのです。(『カリスマのつくり方』PHP新書 より)

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2010年11月 9日 (火)

鈴木さんの氏神

「全国の鈴木さん いらっしゃい 藤白神社」──社頭にこんな幟がはためいています。そう、ここ藤白神社こそは「全国の鈴木一族の氏神」なのです。
 全国で二番目に多い「鈴木さん」は総数二〇〇万人以上。そのルーツは、紀州熊野です。とりわけ藤白の鈴木氏の流れを汲む者が多いとされます。
 熊野の鈴木さんは神武天皇の時代から続くとされる旧家で、一二二代目にもなる古い由緒のある家柄。熊野詣でに行く上皇や宮廷貴族の案内役を代々務めてきた氏族です。
 ここから鈴木姓が全国に広がったのは、熊野信仰を広めるためでした。各地に熊野神社を勧請し、その祀官も務めました。それにあやかって鈴木を名乗る人たちも周囲に生まれていったというわけです。また、熊野水軍として全国の沿岸地方に広がったともされています。
 藤白神社は、七世紀に斉明天皇の白浜行幸の際に社殿が建立されたいという古社で、鈴木氏が代々宮司として奉仕した熊野王子社です。古称を藤代王子、「熊野九十九王子」の一つです。
「王子」とは、熊野権現の分霊を祀った神社のことで、熊野詣での人びとは街道筋の要所に連なる王子社を順番に参拝しながら、熊野三社を目指します。藤白には「熊野一之鳥居」があって、ここが熊野の入り口とされています。
(中略)
 代々神職であった鈴木家は、今は神職を離れていますが、その住まいであった建物は神社のすぐそばに「鈴木屋敷」として残っています。
 熊野詣はたいへん盛んでしたが、歴代の天皇や上皇も熱心で、とくに後白河法皇や後鳥羽上皇は数十回におよぶ熊野御幸をおこない、そのつど藤白で滞在されたと伝えられます。
 また、源義経の家来だった鈴木三郎重家と弟の亀井六郎重清は、藤白の鈴木さんの一族です。義経と二人のお墓が近くの浄土寺に残っていますので、せっかく参詣されるなら、どうぞそちらへもお参りを。
 鈴木氏は本姓を穂積氏。穂積とは積まれた稲穂のことで、熊野地方ではススキと呼んだところから後に鈴木の字を当てたとされています。孝昭天皇のとき熊野権現が竜に乗って千穂の峯に降臨。そのとき迎えに出た三人の兄弟のうち、鈴木の祖・三男基行は稲を献上したので穂積姓を賜わったとのこと。鈴木氏の本姓が穂積氏である由来です。藤白鈴木氏のほかに、雑賀党鈴木氏、三河鈴木氏など。(『氏神事典』河出書房新社 より)

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2010年11月 3日 (水)

私の好きな神社ベスト10 

第1位 瀧原宮(滝原宮たきはらのみや)

三重県度会郡大紀町滝原。伊勢神宮内宮(皇大神宮)の元宮。広大な原生林の森の中に鎮座。これこそが「神寂びた鎮守の森」。巨木の間を縫うように進む参道、境内に流れる小川で手水を使う。厚い原生林が一切の世俗の音を遮る。これぞ、神の住まうところ。

第2位 神倉神社 (かみくらじんじゃ)

和歌山県新宮市。中上健次の作品で有名になった「火祭り」は、夜間ここの石段538段を、大勢の男達が松明を持って一気に駆け下りるという勇壮なもの。山頂に巨岩ゴトビキ岩が鎮座。熊野速玉大社の元宮です。神道の原点。

第3位 鵜戸神宮(うどじんぐう)

宮崎県日南市。日向灘に直面した断崖の岩窟に本殿が鎮座。海人族(あまぞく)の海神信仰の拠点。台風コースにあるが、むろんびくともしない。ぜひ夏の台風直撃の時にお訪ねください。地球の脈動を体感できます。

第4位 諏訪大社前宮(すわたいしゃまえみや)

長野県茅野市。御神体は巨岩。依り坐す神をミシャグジ神という。諏訪大社は上社2・下社2の四社からなるが、「前宮」のみは諏訪市外に。かつては本宮の御神体となる大祝(おおほうり)の居所。上社神事はすべてここでおこなわれる特別な聖地。

第5位 薦神社(こもじんじゃ)

大分県中津市。傍らに広がる池を御神体としている(公式には池を内宮、社殿を外宮)。宇佐神宮の祖宮。神宮の薦刈神事はこの池の真薦による。晴れた日に池の北側畔に座ってくつろいでください。すばらしいものが見えますよ。

第6位 神魂神社(かもすじんじゃ)

島根県松江市。国宝の社殿は一見の価値あり。とくに内壁画の八重雲はすばらしい。出雲大社の元宮ともされる。

第7位 檜原神社(ひばらじんじゃ)

社殿も拝殿もなく、建築物は鳥居のみ、という神社です。三輪山の麓にあり、三輪の街が一望できます。ここに立つと、三輪山の懐に抱かれたような感じになります。

第8位 月山神社(がっさんじんじゃ)

山形県庄内町。月山山頂(標高 1,984m)に鎮座。祭神は月山神(月読命は後世の習合)。ぜひ登山してください。芭蕉が参拝して詠んだ一句「雲の峯 いくつ崩れて 月の山」。

第9位 素鵞社(そがのやしろ)

島根県出雲市。出雲大社の真後ろにひっそりと鎮座。祭神のスサノヲが大社のオオクニヌシを見守っています。いわゆる「出雲屋敷」の風習も発祥はこちら。大社の祖宮です。どうぞぐるりと巡ってぜひ参拝を。

第10位 狹井神社(さいじんじゃ)

三輪山への登り口が境内にある。また、拝殿すぐ脇の薬井戸は古来より霊泉が湧く。三輪山の湧き水だ。だれでも汲めるので、ぜひ呑んでみてほしい。これぞ本当の「三輪水」です。

番外編。大斎原(おおゆのはら)

和歌山県田辺市。熊野本宮大社の麓、吉野川の中州にあります。本宮の旧社地。幾たびか社殿が流されたと記録に。この地に横になって、大地と大気をぜひ体感してほしい。

番外編2。山宮浅間神社(やまみやせんげんじんじゃ)

静岡県富士宮市山宮。富士山本宮浅間神社の元宮。富士信仰発祥地。祭祀遺跡であって、建築物はとくにありません。しかし「気」があります。富士大神降臨地。一般のかたにはちょっとこわいかもしれません。

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2010年11月 1日 (月)

吉田健一「本のこと」生原稿

Yoshidakenichi

作品社の「日本の名随筆」シリーズ36『読』井伏鱒二編
本書の三番目に収録されているのが吉田健一の「本のこと」
その生原稿を紹介しましょう。
400字詰め原稿用紙11枚。
写真はそのトップページです。
まだ若き日の手跡をご覧あれ。

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