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2010年10月 3日 (日)

ヒルコから解き明かす日本建国秘史

 ヒルコは、イザナギ、イザナミの最初の子(『古事記』)でありながら、棄てられた神である。アマテラス、ツクヨミ、スサノヲの兄であるのに、この処遇はいかなることか。しかも神であるのに、その来歴がまったく記されていない。
 記・紀にはこの世界のあらゆる神が描かれていて、なかには「こんなものまで」と思わず言いいたくなるような神までいる。
 それなのに、ヒルコは尊貴の生まれでありながら、何の来歴も示されずに遺棄されるのだ。
 はたしてこの神は、どこから来て、どこへ行ったのか。
 始原の神でありながら、生後すぐに葦船に乗せて海に流されたとのみ記されるとは、なんと不可解で象徴的な神話なのだろう。
 神々の物語を単なる空想お伽噺として片付けるのは簡単だが、歴史的事実を表象化したものだととらえれば、むしろ事実はシンプルな形で浮かび上がって来る。
 日本人のルーツは、神話の中にこそあるのだ。しかも歴史的事実として、である。私はそう確信している。
 姫姓の秘密とヒルコの系譜、──拙著『ヒルコ 棄てられた謎の神』(河出書房新社)ではそれを解き明かそうとしている。
 しかもその事実は、驚くべき事にわが国の建国の由来をくつがえすような〝秘史〟を、私たちに覗かせてくれることになる。

Hiruco

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