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2008年12月23日 (火)

83夜 麻生首相のマンガ好きは「恥ずかしいこと」と宮崎駿監督

日本外国特派員協会(11/20 東京・有楽町)で講演をおこなった宮崎駿監督、
記者との質疑応答で「麻生首相がマンガ好きであることを公言していることについてどう思うか」と聞かれてこう答えた。
「恥ずかしいことだと思う。それはこっそりやればいいこと」
世界にその名を知られたアニメ監督の発言だけに、その反響は大きかった。
さっそくネットでは「おまえが言うな!」「言える立場か!」などという反応もあって大騒ぎだ。

しかし──、
「宮崎監督は、現代の子どもたちがテレビやビデオゲーム、Eメールといったバーチャルな世界に囲まれていることに危ぐし、景気を刺激するために橋や道路を建設するよりも、日本は子どもにとって適切な環境を作り出すべきだと考えを述べたうえで、自らに触れ「わたしたちのやっている仕事で子どもから力を奪っているとしたら、大きな矛盾を感じるが、1本だけ忘れられない映画を持つというのは子どもにとって幸せな体験だと信じ、今後もこの仕事を続けていきたい」と語った。」【11月20日 AFP】

──これは「見識」というものだろう。

マンガはサブ・カルチャーであって、メイン・カルチャーあってこその存在だ。
麻生の恥ずかしさは、メイン・カルチャーの欠落にある。
つまり、古い表現でいえば「無教養」ということだ。
宮崎監督が数々の傑作アニメを産み出しているのは、監督自身にメイン・カルチャーの蓄積があるがゆえに他ならない。
古典や歴史や文学などへの造詣の裏付けが、「もののけ姫」や「ラピュタ」や「ナウシカ」を生み出しているのだ。

麻生が「ゴルゴ13で国際政治を学んでいる」と言ったので、
中曽根はまとめて買い込んで読んでみたそうだ。そして読後ひとこと「馬鹿だね」。
まあ、当然の感想でしょうね。
中曽根元首相の政治的評価はさておくとしても、少なくとも麻生よりはまともな教養があったということだろう。
そもそも「ゴルゴ13」はマンガ作品としてもとくに見るべきものはない。

──私も長年マンガに親しんでいるが、とくにそれを公言したことはない。
書籍や映画やCDなど多様な選択肢の一つにすぎないからだ。

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