« 2008年9月 | トップページ | 2008年12月 »

2008年10月11日 (土)

79夜 私のル・クレジオ──祝ノーベル文学賞受賞

フランスの作家、ジャン・マリ・ギュスターブ・ル・クレジオ氏がノーベル文学賞を受賞した。
1969年のサミュエル・ベケット以来の納得受賞だ。
下馬評に村上春樹の名前が出ていたが、ル・クレジオとは比較にもならない。
私にとっては、高校生の時に、最も影響を受けた作家の一人だ。
いまもなお私の中にその痕跡を認めるのは『物質的恍惚』と『発熱』だと、今回あらためて自覚した。
『大洪水』『愛する大地/テラ・アマータ』『調書』も強い刺激を受けた作品だ。

しかし現在日本ではほとんどその著書は手に入らない。
70年代初期の日本でも、さほど売れたとは思われないのだが、
よくぞあれだけ次々に出版したものだ。新潮社や河出書房などが競うように出版していた。
翻訳者も、トップクラスばかりであった。
──ぜひとも復刊されるよう願いたい。

Photo

写真は、私の蔵書から、懐かしい三冊。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年10月 8日 (水)

78夜 「サブプライム・ローン」というビジネスモデルを開発・実行した者を重罪にせよ!

これ以上、とくに言うことはない。
責任者・統括者には死刑や無期などの厳罰がふさわしいだろう。
もちろん個人での無限賠償もともなうべきだ。

アメリカに、はたしてその自浄作用があるかどうか注視しようではないか。
「勝ち逃げ」は、ブッシュ政権の中枢にもいるのだから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年10月 3日 (金)

77夜 凶々しい死の壁画を渋谷駅に恒久展示するのか?

岡本太郎「明日の神話」という壁画が渋谷駅に設置されることになった。
「原爆の炸裂した瞬間」を描いたものだ。
ピカソのゲルニカにしようという魂胆だろうが、
そもそもゲルニカ自体が絵画としてB級だぞ。
「政治的意義」「プロパガンダ」が先行する作品は、
どこまで行ってもA級にはならないのだと知っておくべし。

それでもあえて、この作品の価値そのものはここでは問わない。
あくまでも「場違い」だと言っているのだ。
しかも「常設」「恒久展示」とは、なんという愚かなことを。
一時展示ならまだしも、半永久的にここに展示されるのだ。
「太陽の塔」とは意味が違う。
みんなが期待するようなポジティブなモニュメントには決してならないのだ。
渋谷が原爆の爆心地だとでもいうのなら意味はあるが──。
「芸術は、バクハツだ!」と言っていた岡本サン、渋谷はバクハツですか?
これでもしも渋谷に原爆が落とされたりしたら冗談にもならない。

毎朝通勤のたびに目にする人たちには迷惑以外の何ものでもないだろう。
朝っぱらからこんなネガティブな壁画を押しつけられて、
誰がこの「イヤな気分」の責任を取ってくれるのか?
これでは渋谷駅は利用したくなくなるではないか!

いったい誰が、どうやって決めたんだ?
被爆地の広島・長崎も望んでいたのに、なぜ渋谷になったんだ?
渋谷駅の利用者が、頼んだか?

岡本太郎・明日の神話オフィシャルページ
http://www.1101.com/asunoshinwa/
明日の神話Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%81%AE%E7%A5%9E%E8%A9%B1

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2008年9月 | トップページ | 2008年12月 »