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2008年8月22日 (金)

72夜ブックレビュー 『カリスマのつくり方』 PHP新書

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Charisma

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2008年8月18日 (月)

71夜 東儀秀樹が孝明天皇だって?──宮内庁は黙殺か

『篤姫』で、孝明天皇を東儀秀樹が演じている。
東儀家が宮内庁の楽部に仕える家柄なので、おおかたそこからの発想だろうが、とんだキャスティングだ。
NHKが見当違いしているのか、それとも意図的なのかはわからないが、一般視聴者の誤解を招くかもしれないので、ひとこと言っておく。
東儀家は古くから雅楽奏者として朝廷や幕府に仕える家柄であるが、公家ではない。
といって、武家の家柄でもなく、それら「階級の外」の家柄である。
楽師として仕える者は、下級官であり、渡来人の専門職である。
明治以降は平民に組み込まれた。

そもそも役者というものは、何を演じてもかまわない。
河原者の歌舞伎役者が、舞台の上では皇族にも武士にも化ける。
とはいうものの、東儀秀樹は役者ではないのだ。
その素人が孝明天皇にキャスティングされたのは、「宮内庁の楽人の家系である」という理由のみに因るのだろう。
「話題づくり」というやつだ。
専門の役者にいくらでも適役はいるだろうに、NHKもあざといことをするものだ。

「演ずる」となれば、当然ながら東儀秀樹の顔や発声やたたずまいについて評価しなければならない。
「宮内庁つながり」だけで許容するわけには行かないだろう。

彼の口元が歪(ゆが)んでいるのは楽器を吹奏する者の宿命なので、ある程度は仕方がない。
いまにも喰ってかかりそうな、文句を言いたそうな口元は、後天的な所以もあるだろう。
しかし、彼の目付きの悪さは人相としてちょっと珍しいくらいのもので、同様の暗さ、凶気を見いだすには、普通の生活者の中ではまず無理だろう。
どんなDNAがこの顔貌をつくり出したのか、想像で言うのはここでは避けるが、結果責任というものは「顔」にもあるのだ。
彼の下手な演技はさておくとしても、この陰険凶悪な顔貌はどうみても孝明天皇の配役にはふさわしくない。
和宮に聞かせるべく、お得意の篳篥(ひちりき)を吹奏してみせるのはご愛敬だが、なるべくなら御簾の中からもう出てこないほうがいいだろう。

──この配役も、宮内庁は例によって黙殺するだけだろうが、言うべきことを言わずに「野放し」にしていることが、どれほど天皇家を貶(おとし)めているか、宮内庁はしっかりと認識しなければならない。

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2008年8月 3日 (日)

追悼 赤塚不二夫さん

漫画家の赤塚不二夫さんが昨日亡くなられた。享年72歳だそうだが、すでに6~7年前から意識不明の状態であった。ほとんど“自殺”に近いものだと私は思っている。上野の美術館で赤塚展がおこなわれたときも、酒を手放さず、色紙を描くサインペンを持つ手が揺れて描線も字も定まらなかった。

私が初めてその姿を見たのは、下落合駅前の喫茶店であった。
もう今から30年以上前のことだ。
当時私は中落合に住んでいて、その喫茶店でアルバイトをしていた。
フジオプロの拠点になっていた「ひとみマンション」はそこから歩いて4~5分で、中井駅との間にあった。
私が住んでいたアパートも同じ方向なので、フジオプロの人たちとはしばしば顔を合わせた。
中井の居酒屋でも時々出くわすことがあったが、どんなときでも赤塚さんは常に酒が入っていたようだ。
「ギャグは命懸け」なんだと、その頃にはわからなかったが、なにやら破滅的なものを感じたのを思い出す。

それからだいぶ経って、四谷三丁目のある店で再会した時には、自力で立てないほど酔っていて、それでもあおるように酒を飲んでいた。周りにとめる人もいなかったが、おそらく誰にもとめられなかったに違いない。行くところまで行かないととまらないのだと、悲壮感のようなものを感じた。
倒れてのち、止む。──そんな言葉が浮かびます。
心よりお悔やみ申し上げます。

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2008年8月 1日 (金)

70夜 今年の甲子園大会を、ただちに中止すべし!

桐生第一高校の2年生野球部員1人が、強制猥褻で群馬県警太田署に逮捕されたが、甲子園大会に出場OKだという。
驚くべきことに、日本高校野球連盟の西岡宏堂審議委員長は「行為は重いが、事件に関与したのは部員1人。最近、同様の例で対外試合を差し止めたことはない」と話した。

おいおい、じゃあどんなことをしたら「差し止め」するの?
強制猥褻で逮捕されても、「差し止めにならない」ってことは、殺人事件でも起こさない限りOKってことですか?

西岡委員長殿、あなたは「教育指導」を放棄したのですか?
甲子園大会は、「教育プログラム」でしょう? 
ただの「お遊び」ではないはずですよ。

あなたは、ただちに「今年の甲子園大会を中止にすべき」です。
それほどに重い犯罪なのだと、教師たち、球児たち、監督たちに知らしめるべきです。

「逮捕されたのはベンチ入りしない部員」「みんな頑張ってきた」「出場選手に罪はない」──そうかあ?
校長が、高野連が、そんなこと言っていいのか?
それって、「成績の悪い生徒は生徒ではない」と言ってるのと一緒だよ。
「生徒に罪はない」なら誰にあるのか。むろん、学校にある。
ならば、当然出場を辞退すべきだ。そして、野球部員に謝りたまえ。「私たちの教育が悪かった」と。

高野連は、今夏の大会を中止すべきだ。
なにしろ、高野連の「野球を通じての教育」は強制猥褻犯を生み出したのだから
「野球で正しく導くことはできませんでした」と、おおやけに謝罪があってしかるべきでしょう。
甲子園大会は、プロ野球のような「遊戯」ではなくて、あくまでも「教育」なのだから。

──勘違いしないでほしいのだが「連帯責任」を問うているのではない。そんなものを問うつもりはありません。私が問うているのは「教育責任」です。

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