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2008年5月11日 (日)

43夜ブック・レビュー 『百日紅(上)』 杉浦日向子

百日紅 (上) (ちくま文庫)

杉浦 日向子著

日本の文学史漫画史文化史に残る名作
                  



ジャンルを問わず「北斎もの」は数多いが、この作品は別格で、
これを読んだら誰もが北斎に惚れ直して、
たぶんかなりの確率で同じ様な生き方をしてみたくなるのではないだろうか。
江戸の暮らしも、貧乏も、あるいは人間のしがらみも、これはこれで悪くないと思わせるのは、
やっぱり杉浦さんの人柄が独特の筆致やさりげない話し向きに出ているからなのだろう。

これほどの才能が失われてしまったのは、返す返すも残念でならないが、
どうぞみなさん、ありったけの杉浦日向子作品を耽読して、彼女の世界にどっぷりと浸かってください。
昼間の蕎麦屋で燗酒をちびりとやりながら、ふんわりと味わってください。美味ですよ。
こんな「幸福感」は、ちょっと他では得られません。

百日紅 (上) (ちくま文庫)

著者:杉浦 日向子

百日紅 (上) (ちくま文庫)

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