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2008年5月 3日 (土)

39夜ブック・レビュー 『古事記』(学研M文庫) 梅原 猛著

古事記 (学研M文庫)  梅原 猛著

劇的に、しかし格調高く。

様々な現代語訳を読んできましたが、ここが到達点かもしれないと思えます。
国語学系のものは原典の用語用法に忠実であるあまり(語注にこだわりすぎ)、理解を助けるに不親切で、結局は別の解釈本が必要となります。
国文学系のものは、物語性や文学性(和歌など)に重点を置くために、状況のディテールなどに緻密さが欠け、あらためて原典にあたらなければなりません。
歴史学系は、訳者の思想性が強すぎて、意訳に近くなっています(とくに左翼系)。
文学系は(小説家や詩人)、まあほとんど創作ですね。
──ということで、本書はこれまでの欠陥を補っているとともに、解釈の集大成ともなっています。他の訳書に寄り道せずに(時間の無駄ですから)、最初から本書を手に取ることをお薦めします。 

古事記 (学研M文庫)

著者:梅原 猛

古事記 (学研M文庫)

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